Letter 進化:地球上最古の化石の証拠に対する疑問 2002年3月7日 Nature 416, 6876 doi: 10.1038/416076a オーストラリア西部ワラウーナ層群の頂で約34億6500万年前のチャートから得られた、非常によく保存された細菌とシアノバクテリアの微化石に似た構造は、現在のところ地球上に生命がいたことを示す最古の形態学的証拠となっており、酸素を生成する光合成反応が初期に始まっていたことを支持すると考えられている。形状と寸法で区別された11種の糸状原核生物は、本物の始生代の微化石に必要とされる基準を満たしているとされ、信頼性がなかったり標本が1つだけであるとして却下された他の微化石とは区別されている。問題の構造は、シアノバクテリアであることを示すと考えられている生物指標、シアノバクテリアの遺伝子に関する考察、酸素を含む大気の出現、及び匹敵する多様性を持つ微化石集団よりもほぼ10億年古い。本稿では、既存の標本と新たに採取した標本についてのマッピング、光学及び電子顕微鏡解析、デジタル画像解析、顕微ラマン分光分析、及び他の地球化学的手法を用いた新しい研究について報告する。我々は微化石状の構造と称されているものが、金属を含む熱水鉱床噴出口のチャートや火山性のガラス内で繰り返し生成された非晶質黒鉛から二次的に形成されたと再検討の結果解釈した。原始時代の生物形態を支持するものはないが、Fischer-Tropsch型の炭素化合物合成が起きたこと、及び炭素同位体の分別が起きたことは、地球上でもっとも古い熱水系の一つが存在したことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る