Letter 進化:地球最古の化石のレーザーラマン分光分析像 2002年3月7日 Nature 416, 6876 doi: 10.1038/416073a 地質年代のうち、よく知られている顕生代の生命史とは異なり、それ以前のもっと長期にわたる先カンブリア時代中の生命進化は原核生物微生物を中心に展開した。こうした微生物は極微小で、母岩内での保存状態が完全でなく、非生物性の鉱物微細構造と見間違う可能性のある単純な形態をしているため、本物の微生物化石と極微な偽化石を見分けることは困難となる。したがって、生命史の85%にあたり原核生物が大勢を占めていた先カンブリア時代を解明するには、微生物化石を確実に同定することが求められるが、それには、形態学に重点を置いた伝統的な古生物学の他にも方法が必要である。個々の微細な化石について、光学的に識別可能な形態と、化学組成を分析するレーザーラマン分光分析像を組み合わせることで、微生物化石の確実な同定に必要な一手段が得られる。我々は今回この技術を、太古の岩石で見つかった最古の微小化石標本を含む、年代のきわめて古い微生物化石様の標本に適用した。そして、得られた結果から、最古の細胞として知られる化石が生物起源であると実証された。 Full Text PDF 目次へ戻る