Letter 心理:一つの脳で二つの言語を操る方法についての脳電位と機能的磁気映像法からの証拠 2002年2月28日 Nature 415, 6875 doi: 10.1038/4151026a 二言語使用者(バイリンガル)には、一方の言語での処理中には他方からの干渉を排除するのに有効な機構が必要である。今回、事象関連脳電位記録と機能的磁気共鳴画像法(fMRI)によって、二言語使用者で、非目標言語の単語が意味分析を行う前の早い段階で排除されていることが確かめられた。スペイン語とカタロニア語の二言語使用者とスペイン語のみの一言語使用者に対して、非目標言語や無意味語を無視し目標言語の単語が提示されたときにボタンを押すよう指示を与えた。二言語使用者では、非目標言語の単語に応じる脳電位活動は単語の頻度に影響を受けず、非目標言語の単語が意味分析に入っていかないことを示している。二言語使用者のfMRIの活性化パターンには、従来から音韻や無意味語の処理に関わるとされてきた多くの脳領域が含まれており、二言語使用者が目標言語の脳内辞書に入る間接的な音韻入力経路を利用して干渉を避けていることが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る