Letter 生化学:酸性クラスター・ジロイシンソーティングシグナルのVHSドメインによる認識の構造基盤 2002年2月21日 Nature 415, 6874 doi: 10.1038/415933a 膜貫通タンパク質をエンドソーム‐リソソーム系区画へと導くには、特異的なソーティングシグナルが働いている。陽イオン非依存型、および陽イオン依存型のマンノース‐6‐リン酸受容体のようなソーティング受容体には、細胞質側尾部に酸性クラスター・ジロイシンシグナルが存在し、これがGGA(Golgi-localized, γ-ear-containing, ADP-ribosylation-factor-binding)タンパク質によって認識される。この酸性クラスター・ジロイシンシグナルの認識は非常に特異性が高く、GGAタンパク質のVHSドメイン(Vps27p、Hrs、STAMというタンパク質が共有するドメイン)がこれに関わっている。ここでは、2種類のマンノース‐6‐リン酸受容体のシグナルと複合体を作っているヒトGGA3のVHSドメインの構造を報告する。シグナルは伸びたコンフォメーションをとっており、VHSドメインのヘリックス6と8に結合する。この構造によって、ジロイシン配列から2残基を隔てたAsp残基が重要な認識要素であることが明らかとなる。このAsp-X-X-Leu-Leu配列の側鎖が、正に帯電したポケット1つと疎水性の浅いポケット2つからなる結合補助部位にそれぞれ結合する。この結合補助ポケット3個の空間配置が厳密に決まっていることが、特異性の高さを生んでいる。 Full Text PDF 目次へ戻る