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生理:BH3ドメインのみを含むBcl-2ファミリータンパク質Bimは自己反応性胸腺細胞のアポトーシスに必要である

Nature 415, 6874 doi: 10.1038/415922a

リンパ球の分化中には、遺伝子分節の組み合わせ的な結合により、抗原受容体をコードする遺伝子の集合が起こる。この過程は本質的に確率論的なものであり、そのため自己抗原を認識しうるリンパ球が生じて、自己免疫疾患を引き起こす可能性がある。こうした自己反応性リンパ球は、分化の休止もしくは無反応(アネルギー)によって抑制されうるか、あるいは細胞死によってレパートリーから消去されうる。胸腺では、自己抗原と結合するT細胞受容体(TCR)-CD3複合体をもつ分化中のTリンパ球(胸腺細胞)は、プログラム細胞死(アポトーシス)に至るよう誘導されるが、この「負の選択」を確実に行う仕組みははっきりわかっていない。我々は、アポトーシス促進性のBcl-2ファミリータンパク質Bim(Bcl2l11ともいう)をもたない胸腺細胞が、TCR-CD3刺激で誘導されるアポトーシスに無反応なことを報告する。さらに、広範な消去を引き起こす自己反応性TCRを発現させた遺伝子操作マウスでは、Bimの欠如によって胸腺細胞の殺傷が大きく損なわれた。TCRを組み込み導入したところ、Bimの発現が増進し、BimとBcl-XLの相互作用が促進されて、Bcl-XLの生存にかかわる機能が阻害された。これらの知見から、Bimは胸腺細胞の負の選択に必須なアポトーシス開始因子であるとわかる。

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