Letter

医学:東アフリカ高原地帯における気候変動とマラリアの再燃

Nature 415, 6874 doi: 10.1038/415905a

熱帯熱マラリアが公衆衛生および経済にもたらす影響は、世界の発展における最重要事項であるという見解が再びもたれるようになった。人間活動に2よる気候変動が、とりわけ熱帯熱マラリアの感染が低温のため制限されている高緯度地域で、マラリア問題を悪化させつつあるかどうかについては、多くの考察がなされてきた。気候変動に関する政府間パネルは、マラリア発症分布に見られる総体的な拡大と、この分布域内では発生数増加が見込まれるという結論を出している。我々は、東アフリカの高緯度地方の4か所における長期の気象傾向を調べた。これらは、過去20年でマラリアの増加が報告された場所である。今回我々は、気温、降雨量、蒸気圧、熱帯熱マラリア感染に適した月数が、20世紀中または報告されたマラリア再燃の期間中に有意に変化しなかったことを示す。東アフリカの気候には時間的にも空間的にも高度の多様性が見られることから、局所的なマラリア再燃と気候の地域的変動に相関性があるとする主張は、あまりに単純な見方であることが、さらに示唆される。

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