Letter 物理:超広帯域の半導体レーザー 2002年2月21日 Nature 415, 6874 doi: 10.1038/415883a レーザー作用の背後にある基礎的な機構は、一般に、狭い帯域で単波長の光放出のみを導くというものである。スペクトル的に広帯域のレーザー作用を実現させるために、いくつかのアプローチが提案されてきた。利得スペクトルの裾の部分での光フィードバックの増強、多ピーク利得スペクトル、それに現在最も支持されている超短パルス励起などである。しかし、上記3つのアプローチにもそれぞれに外部のレーザー空洞の形状が複雑化すること、光利得包絡線関数が平坦でないこと、連続モードの発振ができないことと言った欠点がある。ここで我々はこれらの欠点がまったくない中赤外域における「超連続」のモノリシックな半導体レーザーを提出する。我々は量子カスケードを採用している。この配置では、いくつかの異なる中間サブ準位による光学遷移が、互いに協働するように作られていて、波長が5μmから8μmまで、広帯域の光利得が達成される。この方法で6μmから8μmのすべての波長を同時にカバーするファブリ‐ペロ配置のレーザー作用が実証された。このような非常に広い波長範囲で光を出すレーザーは、テラビットの光データ通信や超高精度の計測や分光学などへの応用が期待される。 Full Text PDF 目次へ戻る