Letter 宇宙:隕石中のモリブデン同位体から推測される太陽系前駆物質の多様な超新星起源性 2002年2月21日 Nature 415, 6874 doi: 10.1038/415881a 始原的隕石の成分の一部に同位体組成のばらつきが見られることは、太陽系前駆物質が完全に均質化されておらず、またさまざまな恒星起源の特性を失うような高温処理を受けていなかったことを示している。これは、若い星の降着円盤が比較的低温であるという観測と調和的である。炭素質コンドライトは「平均的な」太陽系の組成を示すと考えられており、炭素質コンドライトのマトリクスに含まれる希少なプレソーラー粒子(太陽系形成時に残存していた星間塵の粒子)は、太陽系前駆物質の生成源の同定に用いられてきた。本稿では、炭素質コンドライトの全岩試料のモリブデン同位体組成が、平均的な太陽系の値と明らかに異なっていることを報告する。我々は、モリブデンのデータから、少なくとも2つの異なるr過程で作られた物質が存在するはずであり、p過程の物質の寄与はr過程とは結びつかず、そのすべてが超新星爆発で生じたことを示す。これは、初期太陽系の短寿命同位体と、金属に乏しい恒星の元素分析からの推測によって明らかになりつつある多様な生成源の状況とも調和している。 Full Text PDF 目次へ戻る