Letter 免疫:ハイブリドーマでは、活性化誘導型シチジンデアミナーゼが、体細胞高頻度変異を引き起こす 2002年2月14日 Nature 415, 6873 doi: 10.1038/nature714 高親和性の防御抗体の産生には、抗体可変(V)領域遺伝子の体細胞高頻度変異(SHM)が必要である。SHMは高頻度の点突然変異を特徴とし、こういう変異はB細胞の分化途上のセントロブラスト段階でしか起こらない。活性化誘導型シチジンデアミナーゼ(AID)は、胚中心のセントロブラストで特異的に発現され、SHMに必要とされるが、その詳しい役割は解明されていない。ここでは、AIDがセントロブラストに似たRamos細胞でのSHMに必要なことを報告する。また、B細胞分化のセントロブラストよりも後の段階で通常はSHMが起こらない細胞に相当するハイブリドーマ細胞で、AIDを発現させるだけでSHMが誘導されることも明らかにした。あるハイブリドーマでは、変異が起こるのはすべてG・C塩基対だけで、そのほとんどはRGYWかWRCYモチーフ中にあることから、これらの塩基での変異にはAIDが主たる役割を果たしていることが示唆される。ハイブリドーマでのSHM活性化が起こることから、AIDによるSHMの誘導にセントロブラスト特異的な他の因子が必要でないことがわかり、AIDが単独で機能するか、必要な因子がB細胞分化のセントロブラスト以外の段階で発現されているかどちらかだと考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る