Letter 生化学:アンタゴニストを介した、PPARαとコリプレッサーの結合の構造 2002年2月14日 Nature 415, 6873 doi: 10.1038/415813a 核内受容体による遺伝子の転写抑制は、SMRTやN-CORといったコリプレッサーとの結合を介して起こる。結合するとコリプレッサーは、ヒストンデアセチラーゼをクロマチンへと移行させる。核内受容体とコリプレッサーの異常な結合は、急性前骨髄球性白血病や甲状腺ホルモン抵抗性症候群(レフェトフ症候群)の原因となる。核内受容体へのコリプレッサーの結合は、リガンドが結合していない状態で起こり、アンタゴニストによって安定化される。ここでは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体αのリガンド結合ドメインとそれに結合したアンタゴニストGW6471とSMRTのコリプレッサーモチーフの3つからなる複合体の結晶構造を報告する。この構造では、コリプレッサーモチーフはらせん3回転のαヘリックスを形作り、このヘリックスが、受容体のカルボキシ末端の活性化ヘリックス(AF-2)が活性なコンフォメーションを取るのを妨げている。アンタゴニストによってAF-2ヘリックスが活性な位置に来るのが阻害され、コリプレッサーモチーフとの結合がさらに補強される。生化学的な解析と構造に基づいた変異導入によって、このようなコリプレッサー結合様式が核内受容体に広く保存されていることが明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る