Letter 細胞:骨格筋のミオシン頭部による力の発生機構 2002年2月7日 Nature 415, 6872 doi: 10.1038/415659a 筋肉は、ミオシンフィラメントから突き出したミオシン頭部と隣接のアクチンフィラメントとの周期的な相互作用の形で力を発生させ収縮する。筋肉のダイナミックな動きの特性は、その多くがミオシンとアクチンがついたり離れたりする速度によって決まるが、力の発生で重要なのは、アクチンに結合したミオシン頭部のコンホメーション変化あるいは「首振り」だと考えられている。この考え方によれば、首振りはミオシンとアクチンの結合・解離よりもはるかに速いが、フィラメントの移動後に起こる、力の一時的な速い変化として直接観察できることになる。筋収縮の機構に関する研究の多くはこの説に基づくものだが、これに代わるもう1つの考え方(力の一時的変化は、結合・解離の速い成分によって起こるとする)も完全には否定されていない。今回、新しいX線干渉測定法を用いてミオシン頭部の軸方向の運動をオングストロームの分解能で測定したところ、急速に起こる結合/解離仮説はあり得ないと考えられ、力の発生については首振りモデルを強く支持する結果が得られたことを報告する。 Full Text PDF 目次へ戻る