Letter

遺伝:ゲノム・シャッフリング法は細菌の表現型を短時間で改良する

Nature 415, 6872 doi: 10.1038/415644a

二親性交配に基づく選択的育種は何千年も前から行われ、社会の需要に合わせて動植物の改良に成功してきた。DNAシャッフリングは分子レベルで進化の過程を模倣し、さらには促進さえして、個々の遺伝子およびサブゲノムDNA断片の組合せや改良を可能にした。本稿では、全ゲノム・シャッフリング法を報告する。これは、DNAシャッフリング法により可能となる複数の親の交配がもつ長所と、通常は伝統的な育種にかかわるゲノム全体の組換えとを組み合わせたものである。我々は、1つの細菌群集内でゲノム組換えを繰り返すことで、新規の株からなるコンビナトリアル・ライブラリーを効率よくつくり出せることを示す。表現型を選択した細菌群集にこれを適用すると、できた新規の株の多くで、選択した表現型に著しい改良が見られた。我々は、この方法を用いて放線菌Streptomyces fradiaeのチロシン産生を急速に改善させた。この方法は、細胞や代謝の改変を促せる可能性があり、組換えによらずに生物を短時間で改良する代替手段となるかもしれない。

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