Article 気候:太平洋上層における南北方向の鉛直循環の弱まり 2002年2月7日 Nature 415, 6872 doi: 10.1038/415603a 太平洋における10年周期の水温変動は、海洋生態系と北アメリカの気候に大きく影響するが、このような変動を引き起こす物理的メカニズムについての解明は進んでいない。従来、風によって駆動される熱帯と亜熱帯の海洋の間の南北方向の鉛直循環が中心的な役割を果たしているという理論が複数発表された。本稿では、過去50年にわたる観測値から、赤道付近の北緯9度から南緯9度までの帯域で湧昇が約25%減少したことを示す。比較的低温な海水の赤道湧昇は47×106m3s-1から35×106m3s-1へと減少したが、これは、赤道地方の海面水温が約0.8。C上昇したことと関連している。循環が弱まったことによるもう1つの影響は、海洋での二酸化炭素放出源として最大の海域である赤道太平洋からのCO2の放出量の減少である。 Full Text PDF 目次へ戻る