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医学:遺伝子発現プロフィールによって、乳癌の臨床転帰が予測できる

Nature 415, 6871 doi: 10.1038/415530a

乳癌では、同じ進行段階にある患者でも、治療に対する反応や最終的な予後が著しく違うことがある。転移を予測する最も強力な指標(たとえば、リンパ節の状態や組織学的分類など)でも、乳癌を臨床転帰の面で正確に分類することはできない。化学療法やホルモン療法は、遠隔転移の危険性を3分の1程度軽減する。だが、たとえこれらの療法を受けなくても、患者の70-80%はおそらく生き残っただろう。乳癌についてこれまでに報告された遺伝子発現の特徴的パターンはどれも、患者に合わせたオーダーメード治療実現には役立っていない。今回117人の若い患者の原発性乳癌についてDNAマイクロアレイ解析を、教師付き分類法を適用して行った。その結果、診断時には局所リンパ節に腫瘍細胞が認められなかった患者(リンパ節ネガティブ)で、早期の遠隔転移(「予後不良」の特徴)の強力な予兆となる遺伝子発現の特徴的パターンを1種類同定した。また、BRCA1遺伝子保有者の腫瘍を示すパターンも明らかにした。予後不良に特徴的なパターンは、細胞周期、浸潤、転移、血管新生を制御する遺伝子群で成り立っている。この遺伝子発現プロフィルは、現在乳癌の予後予測に使われている臨床指標のどれよりも優れているだろう。この発見によって、補助療法に適した患者を選んで治療するという方針が取れるようになる。

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