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化学:フェニルアゾメチンデンドリマーにおけるイミン基の段階的に進む放射状錯形成

Nature 415, 6871 doi: 10.1038/415509a

デンドリマーとは、高度に枝分かれした有機高分子で、中心核の周りに層、つまり枝の単位の「世代」が次々に重なったものをいう。金属イオンまたは金属クラスターをデンドリマーの空隙に捕捉することにより、有機―無機ハイブリッド型もつくられている。特異な樹状構造のおかげで、これらのナノメートルサイズの高分子は枝の密度が内部から外部に向かって勾配をもつ。このため、電荷とエネルギーをデンドリマーの周囲から核へと移動させるようなエネルギー勾配が生じうる。今回、スズイオンSn2+が、球状のポリフェニルアゾメチンデンドリマーのイミン基と段階的に錯形成することを示す。この挙動はイミン基の電子勾配(電子密度の勾配)を反映し、核に近い世代での錯形成が終わらないと、それより外側の世代での錯形成が始まらない。我々は、電子吸引基をデンドリマーの核に付加することにより、核のイミンが最後に錯形成するように錯形成のパターンを変えることができた。この戦略をさらに拡張すれば、デンドリマー構造に組み込まれる金属イオンの数と場所を制御することができ、これらは注文に合わせた触媒や先端材料の構成ブロックとして用いられるだろう。

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