Letter 細胞:脂質と結合したオリゴ糖の膜を通過する転位にはRft1タンパク質が必要である 2002年1月24日 Nature 415, 6870 doi: 10.1038/415447a 真核細胞では、タンパク質へのN‐結合型糖鎖の付加は、非常によく保存された経路によって行われる。基質となるテトラデカサッカリド(Glc3Man9GlcNAc2)は、まず最初に小胞体(ER)膜でドリキルピロリン酸(Dol-PP)結合型中間体として形成され、その後、小胞体内腔で新生ポリペプチド鎖に転移される。このオリゴ糖の形成は、ER膜の細胞質側でのMan5GlcNAc2-PP-Dol合成から開始される。次にこの脂質結合型中間体は膜を横切って転位して、オリゴ糖はER内腔側に移る。そこで生合成反応がさらに続けられてGlc3Man9GlcNAc-PP-Dolができあがる。完成したオリゴ糖は、標的タンパク質中の特定のアスパラギン残基へ転移される。脂質と結合したMan5GlcNAc2の膜を通過する移動は、この生合成経路では非常に重要であり、リン脂質や糖脂質の関わるこれと同じような移動はあらゆる細胞で不可欠である。この過程はフリッパーゼと呼ばれるタンパク質によって触媒されると考えられていたが、実体はまだはっきりしていなかった。ここでは、酵母のRFT1が、ER膜脂質二重層の細胞質側の層から内腔側の層へとMan5GlcNAc2-PP-Dolを転位させるのに必要な、進化上よく保存されたタンパク質をコードしていることを実証する。 Full Text PDF 目次へ戻る