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神経:統計的に最適な方法による視覚情報と触覚情報の統合

Nature 415, 6870 doi: 10.1038/415429a

私たちが対象物を手で触りながら目でみるとき、この対象の性質を判断するための情報は視覚と触覚の両方から入る。このような視覚‐触覚の認知統合では、例えば大きさや形、位置などを判断する時のように視覚が優位に働くことが多いが、明らかに触覚が影響力を持つ場面もある。本報告では、最終判定のばらつきを最小化するような1つの一般的原理が働いて、視覚ないし触覚が優占する度合を決めていることを提案する。その原理は最尤判定法を用いた複数の入力の組合せで実現される。手がかりの組合せを定量的に調べるため、まず物体の高さを視覚と触覚で判定した場合のそれぞれのばらつきを測った。次にこれらの測定値を用いて最尤度合成式を作った。このモデルは、視覚−触覚課題を遂行中の被験者とよく似たふるまいを示した。したがって、実際の神経系も最尤度合成式と似たやり方で視覚情報と触覚情報の結合を図っているように思われる。そして視覚判定のばらつきが触覚判定によるばらつきより小さくなるとき、視覚が優位に働く。

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