Letter

進化:評判が「共有資源の悲劇」の解決を助ける

Nature 415, 6870 doi: 10.1038/415424a

誰でも余分に使ってかまわない共有資源をいかに維持するかという「共有資源の悲劇(tragedy of the commons)」の問題は、地球全体の気候の維持に我々が行き詰まっていることなど、多くの社会的難問において見いだすことができる。この種の問題の研究に用いられる、公益に関する実験では、共同の利益が生み出されないことが多い。個人や国は同時にいくつかの社会的「ゲーム」に参加していることが多いため、これらのゲームが相互に作用して、公共の資源を巧妙に維持できるかもしれない。ゲーム理論の研究者たちが示すように、「与えよ、さらば与えられん」という間接的な互恵性は、評判をもとに築かれ、高度の協力関係を維持できる。本稿では、公益ゲームの回と間接的互恵性ゲームの回を交互にすることで、間接的互恵性に対する評判を維持する必要性が出てきて、公益への貢献度が意外なほど高いレベルで維持されることを示す。しかし、間接的互恵性ゲームの回があると予想していなければ、公益に対する貢献度は急激にゼロにまで下がる。2種のゲームを交互に行うことで、ゲームの参加者すべての利益が高まる。評判は、多くの社会的ゲームにおいて効果的な一種の「通貨」である可能性があり、我々の手法は、社会的難問が解決できるかどうかを検証するのに使えるかもしれない。

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