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医学:複製能力のないアデノウイルスワクチンベクターは、免疫不全ウイルスに対する効果的な免疫を誘発する

Nature 415, 6869 doi: 10.1038/415331a

ヒトにおけるヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)感染症やアカゲザルでのサル免疫不全ウイルス(SIV)感染症に関する最近の研究によって、ウイルスの急性感染の消散とその後の持続感染の抑制は、抗ウイルス細胞性免疫応答の働きによることが明らかになっている。本論文では、SIVのgagタンパク質を発現する数種のワクチンベクター(3通りの処方でのプラスミドDNAベクター、改変ワクシニアアンカラ(MVA)ウイルス、複製能力のないアデノウイルス5型(Ad5)ベクター)を使った送達システムについて、サルを使って抗ウイルス細胞性免疫応答の誘発力を比較検討した。ワクチンの試験は、単一のワクチンを使う方法または複数を組み合わせて使う方法で行った。ここでは、複製能力のないAd5ベクターが、単独で用いた場合にもDNAベクターを初回投与した後の追加投与に用いた場合にも、最も効果的な免疫応答を引き起こすことを報告する。病原性をもつHIV-SIV融合ウイルス(SHIV)投与の後、Ad5ベクターで免役したサルで最も顕著にウイルス感染が抑えられた。この複製不能アデノウイルスは、HIV-1ワクチン開発に関して有望なベクターだと言える。

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