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物性:高温超伝導体で印加磁場により誘起される

Nature 415, 6869 doi: 10.1038/415299a

銅酸化物高温(高Tc)超伝導体の1つの見方は、この超伝導体が従来型であり、弱く相互作用する準粒子(通常の金属中の電子に対応する)の間で対が形成されるというものだ。ただし、この見方では理論の適用範囲を限界まで広げなければならない。もう1つの見方は、電子が自己組織化を起こして、通常金属中の電子には見られない協奏構造(例えば電荷やスピンのストライプ)を作るというものだ。この場合、物性の理解には、点状の電子ではなく組織やひものような対象物の量子場理論が必要になる。第2種超伝導体に外部磁場をかけると、磁束は渦糸(それぞれが1個の磁束量子を運ぶ)として侵入する。渦糸は、抵抗のない超伝導体中に生じた抵抗体であり、格子状に並ぶ。そこから、超伝導がなかったとしたら現れたはずの基底状態(例えば、通常の金属状態や規則的なストライプ相)を調べることができ、対形成理論の最良の出発点となるはずである。今回、1つの高温超伝導体で、渦糸格子を生み出す印加磁場が「ストライプ」反強磁性秩序も誘起することを報告する。普通の準粒子モデルでは、我々の測定で観測された磁気秩序の強さも、ほぼ磁場に依存しない反強磁性転移温度も説明できない。

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