Letter

生化学:V型ミオシンの大きい歩幅を決定するのはモータードメインである

Nature 415, 6868 doi: 10.1038/415192a

V型ミオシンはアクチン繊維に沿って大きい歩幅(約36nm)で進む。V型ミオシンには頭部が2つあり、各頭部はモータードメインと長い(23nm)ネックドメインからなる。V型ミオシンは、レバーアーム説という広く受け入れられているモデルと符合するように、長いネックドメインを(レバーアームのように)傾けることで、アクチンのらせん半回転ごとにある次(36nm先)の標的圏内に歩を進めることが示唆されている。我々はこの説を検証するため、ネックドメインをもつが長さが本来のわずか6分の1である短縮型変異V型ミオシンの分子1個の運動特性を調べた。得られた結果によれば、その連続的な前進特性およびアクチン方向の歩幅はどちらも、完全長のV型ミオシンのものと同じくらいだった。すなわち、長いネックドメインはV型ミオシンの大きい歩幅にも連続的な前進特性にも不可欠なものではない。これらの結果は、レバーアーム・モデルに対し疑問を投げかけるものだ。我々は、V型ミオシンがアクチンに沿って大きい歩幅で移動するのを可能にしているのは、モータードメインかそれとアクチンとのインターフェイスでの相互作用によるものであるという新しいモデルを提唱する。

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