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生化学:レチノイン酸受容体の相乗作用機構と補助制御因子の集合

Nature 415, 6868 doi: 10.1038/415187a

核内受容体(NR)の作用開始段階については、結晶構造や補助制御因子との相互作用の研究から、その反応手順について一般的な見解が得られている。アゴニストによってリガンド結合ドメイン(ホロ‐LBD)の構造変化が引き起こされるとコアクチベーター複合体が形成され、リガンドと結合していない(アポ)LBDに結合しているコリプレッサー複合体が不安定化する。ヘテロ二量体におけるレチノイド‐X受容体(RXR)の「従属性」は情報伝達系の混乱を避けるのに不可欠な仕組だが、その分子基盤はまだ解明されていない。RXRは、ヘテロ二量体を形成する相手とは対照的に、本来結合すべきアゴニストが結合しても、自発的に転写を誘導することができない。ここではRXRが、アポレチノイン酸受容体(アポ‐RAR)とヘテロ二量体を形成した状態でリガンドと結合し、さらにコアクチベーターと結合できることを明らかにする。しかし通常の細胞内環境ではコリプレッサーが解離せず、補助制御因子の結合は互いに排他的であるため、コアクチベーターが結合できない。したがって、コリプレッサーが弱く結合しているヘテロ二量体の場合や、コアクチベーターの存在量が多い細胞の場合には、RXRの従属性を解消できる可能性がある。われわれは、補助制御因子間の相互作用の修飾方法が異なる2種類のRARアンタゴニストを同定し、RARリガンドとRXRアゴニストとの相乗作用がヘテロ二量体と1個のp160との結合効率上昇に由来すること、それにはコアクチベーター表面に受容体結合表面が2個空いていることが必要なことを明らかにした。

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