Letter 神経:行動的に意味のある知覚刺激を可変的に符号化する頭頂葉皮質 2002年1月10日 Nature 415, 6868 doi: 10.1038/415165a 一般的にいって大脳皮質の役割は知覚刺激と特定の行動とを柔軟に結合させることである。大脳皮質の頭頂葉、前頭前野、運動野の多くのニューロンは、特定の運動とその運動を引き起こす手がかりとなる知覚刺激との両者で活性化され、知覚と行動を連合させる役割を果たすことが示唆されている。たとえば外側頭頂内野(LIP)のニューロンは、視覚刺激の空間位置と衝動性眼球運動の方向とを符号化している。これまでLIPは非空間的な刺激、たとえば色のような属性は符号化していないと考えられてきた。今回、色が眼球運動と結びつけられていた場合には色情報も符号化するのではないかと考え、調べてみた。サルを用い、視覚刺激の位置または色の手がかりによって二方向のいずれかに眼球運動させる訓練を施した。眼球運動を命じる手がかりを色にすると、多くのLIPニューロンが手がかり色選択性を示した。しかし手がかりを位置にすると、LIPには色選択性が見られなくなった。以上の結果から、皮質ニューロンの選択性は、求められる行動に応じて変化しうることがわかる。 Full Text PDF 目次へ戻る