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発生:ソマトスタチンによるニューロン移動の発生段階依存的な調節

Nature 415, 6867 doi: 10.1038/415077a

発生中のニューロンには一過性にソマトスタチンとその受容体が発現するが、これらの発生初期段階での機能についてはよくわかっていない。我々は、ソマトスタチンが未成熟ニューロンの細胞移動を調節するという仮説を立て、出生直後のマウスの小脳顆粒細胞についてソマトスタチンの効果を調べてみた。小脳顆粒細胞は、移動の開始前に5種類のソマトスタチン受容体を全種類発現する。実験の結果、ソマトスタチンは顆粒細胞の移動に関し、発生段階特異的で相反的な複数の効果を示すことがわかった。ソマトスタチン受容体の活性化によって、顆粒細胞の誕生地付近での移動速度は上がったが、移動先付近での移動速度は下がった。また、ソマトスタチンは自発的に発生するCa2+濃度振動の振幅と頻度を、移動初期には増強したが、後期には抑制してスパイク状のCa2+上昇を消失させた。こうしたソマトスタチン誘発性の変化は、初期後期ともにK+チャネルの阻害によって逆転した。これらの結果から、ソマトスタチンは細胞内Ca2+濃度とK+チャネル活性の調節を介して、初期段階では顆粒細胞の移動を増進し、後期段階では移動を停止させる重要な鍵信号である可能性が示された。

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