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進化:一雌多雄制の雌は近親交配のコストを回避する

Nature 415, 6867 doi: 10.1038/415071a

なぜ雌は通常、複数の雄と交配するのだろうか。雌の交配パターンは、性選択や種分化、雌雄間の利益闘争に広く関係してくるが、まだあまり解明されていない。交配には必然的にコストがかかり、複数回の交配が雌にとって利益になると明らかになった例はほとんどない。可能な説明づけの1つは、雌は遺伝的に不適合な雄の精子利用を避けられるか、もしくは、そうした雄の子への投資を少なくできるため、雌は利益を得るというものだ。複数の雄との交配が子の生存率を上げうることが示されているが、今回我々は、これが起こるのは交配を数回する雌が遺伝的な不適合性のもたらすマイナスの影響を回避しているためであることを示す、最初の明確な証拠を提出する。コオロギでは、血縁個体のみと交配した雌の卵は孵化率が低下した。しかし、雌が血縁個体1匹と非血縁個体1匹の2匹の雄と交配した場合には、近親交配に伴う卵の生存率低下は総体的に回避される。もし同様の作用が他の種でも見られるなら、複数の相手との交配が広く見られることを理解するのに重要なのは、近親交配の回避であるかもしれない。

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