Letter 進化:化石記録から推測される進化の制限速度 2002年1月3日 Nature 415, 6867 doi: 10.1038/415065a 絶滅と多様化の動態は、起こった絶滅が及ぼす長期の影響を決定づける。急速で激しい絶滅が同じくらい急速で激しい多様化によって相殺されるなら、絶滅が生物多様性に及ぼす影響は一過性のものでしかないだろう。しかし、相殺するのに十分なほど多様化が加速できなければ、絶滅が何度も起こることで多様性の長期にわたる減少が起こるはずである。今回、化石記録のスペクトル解析を用いて、多様化の速度が絶滅の速度と同じくらい加速できるかどうかを、短期および長期の地質年代について検証した。そして、多様化速度の変動性は、長い波長では絶滅速度の変動と同じ程度かそれを超えるが、約2500万年より短い波長では、多様化の速度は絶滅の速度に比べて著しく変動性が少ないことを本稿に示す。これは、絶滅エピソードに応答して多様化がどのくらい急速に加速できるかを限定する、本質的な制限速度が存在していることを意味する。 Full Text PDF 目次へ戻る