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Communications Medicine に掲載された一次研究論文(Articles および Letters)について、その概要を日本語で紹介しています。

Article: COVID-19患者の剖検試料セットにおけるSARS-CoV-2および宿主侵入因子の分布の特徴

Characterization of SARS-CoV-2 and host entry factors distribution in a COVID-19 autopsy series

doi:10.1038/s43856-021-00025-z

Wangたちは、COVID-19患者6人の死後試料においてSARS-CoV-2ウイルスの感染と複製の組織分布や宿主細胞の侵入因子発現の特徴を明らかにした。肺組織や多数の非肺組織でSARS-CoV-2の感染と宿主侵入因子の共局在が報告された。

Article: 長期介護施設ではCOVID-19 mRNAワクチンの接種率が高いとSARS-CoV-2伝播が迅速に制御される

High coverage COVID-19 mRNA vaccination rapidly controls SARS-CoV-2 transmission in long-term care facilities

doi:10.1038/s43856-021-00015-1

De Salazarたちは、スペインのカタルーニャにある長期介護施設の入居者において、BNT162b2 mRNAワクチン接種が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の伝播と死亡に及ぼす影響を、統計学的モデル化を用いて定量化した。ワクチン接種率が高いと、入居者間の伝播が大幅に減少し、記録された感染やCOVID-19関連死の約4例のうち3例が予防されることが分かった。

Article: 乳がんにおける深層学習を用いたバイオマーカー状態や関連する形態学的特徴の決定

Determining breast cancer biomarker status and associated morphological features using deep learning

doi:10.1038/s43856-021-00013-3

GambleとJaroensriたちは、ヘマトキシリン・エオシン(H&E)染色画像を用いて、乳がんのバイオマーカー状態を予測する深層学習系を開発した。これらのモデルにより、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、ヒト上皮増殖因子受容体2(HER2)のスライドレベルおよび限局性組織領域レベルでの予測が可能になり、解釈可能性解析から、これらのマーカーに関連する特異的な組織学的特徴が明らかになった。

Article: in silicoでの症例対照臨床試験において個別化高位脛骨骨切り術は一般的なプレートと同等の機械的安全性を備えている

Personalised high tibial osteotomy has mechanical safety equivalent to generic device in a case–control in silico clinical trial

doi:10.1038/s43856-021-00001-7

MacLeodたちは、in silicoでの臨床試験において、高位脛骨骨切り術(HTO)用の3Dプリントによる個別化プレートの機械的安全性を評価した。この新しい方法論を用いることにより、個別化プレートで、従来のプレートと比較して、機械的破損のリスク上昇は見られなかったことから、個別化HTOによる治療を行った患者において臨床転帰を評価するためのさらなる研究を行うことが支持された。

Article: COVID-19における性別特異的なリスク要因や臨床転帰の解析

Analysis of sex-specific risk factors and clinical outcomes in COVID-19

doi:10.1038/s43856-021-00006-2

Junたちは、ニューヨークでCOVID-19により入院した患者からなる2つのコホートにおいて、性別により層別化した臨床転帰を評価した。両方のコホート[世界的大流行(パンデミック)の初期の患者コホートとその後の期間の患者コホート]において男性であることは転帰不良のリスク要因である一方、初期のコホートで観察された性別特異的なリスク要因の一部は、その後の期間のコホートでは観察されなかった。

Article: フランスにおける秋のロックダウンはSARS-CoV-2循環の減少を開始させる主要な要因ではなかった

The autumnal lockdown was not the main initiator of the decrease in SARS-CoV-2 circulation in France

doi:10.1038/s43856-021-00002-6

Pereda-Lothたちは、フランスにおける2020年秋の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の動態を調べた。ウイルス抑制の最初の引き金になったのは、政府が実施した「非常事態」と外出禁止令の対策で、その後のより厳しい制限のロックダウンではなかったことが分かった。

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