Perspective

医療コミュニケーション:視覚表示による医療・健康情報のコミュニケーション

Nature Medicine 29, 5 doi: 10.1038/s41591-023-02328-1

十分に練られたデザインの視覚表示は、医療・健康に関するメッセージをジャーナリストや患者、政策立案者といった専門家以外の人々に、明快かつ効果的に伝える力を持つ。しかし、そうでない視覚表示は、受け手を戸惑わせたり遠ざけたりして、医療・健康に関するメッセージが台無しになる可能性がある。このPerspectiveでは、コミュニケーションにおける3つのよくある課題、すなわち治療法選択肢の比較、検査結果の解釈、リスクシナリオの評価を事例に用いて、医療・健康情報の効果的な視覚コミュニケーションのための体系的な枠組みを提案する。また、作成された表示の良しあしを評価してその改良に導く、簡便で実用的な方法を示す。今回提案する枠組みは、健康リスクについてのコミュニケーション、視覚化、意思決定科学に関する研究の成果に立脚するものであり、同時に、医療・健康データのコミュニケーションに関するこれまでの経験に基づいている。

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