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アルツハイマー病:地域社会での血漿中リン酸化タウ181および217の予測成績

Nature Medicine 28, 7 doi: 10.1038/s41591-022-01822-2

血漿中のリン酸化タウ181(P-tau181)および217(P-tau217)は、臨床でのアミロイドとタウの両方の病理学的変化の指標であるが、不均一な地域社会的集団での予測成績は明らかになっていない。我々は、集団ベースの研究であるMayo Clinic Study of Aging でP-tau181およびP-tau217(n = 1329、年齢は30~98歳)について調べた。継続的に調べられた未調整の血漿中P-tau181およびP-tau217は、異常なアミロイドPET(陽電子放出断層撮影)〔受信者応答特性曲線下面積(AUROC)= 0.81–0.86〕と嗅内皮質タウPET(AUROC > 0.80)を予測したが、関心が持たれる側頭部領域タウPETの予測能は低かった(AUROC < 0.70)。複数の併存疾患が、血漿中のより高いP-tau181およびP-tau217レベルと関連付けられ、慢性腎臓病(CKD)に罹患している参加者と罹患していない参加者での差は、脳アミロイドが増加している参加者としていない参加者の差に類似していた。CKDなどの併存疾患のある参加者の除外は、正常な基準範囲およびカットオフ値の確定に影響を及ぼした。P-tau181およびP-tau217レベルへの併存疾患の影響を理解することは、集団レベルでの臨床スクリーニング、診断あるいは予後予測を行う際のこれらの値の今後の解釈に重要である。

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