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黒内障:アンチセンスオリゴヌクレオチドであるセポファルセンのレーバー先天性黒内障10型での硝子体内投与 ─ 第1b/2相試験

Nature Medicine 28, 5 doi: 10.1038/s41591-022-01755-w

CEP290に関連するレーバー先天性黒内障10型(LCA10)は網膜疾患であり、小児期の失明をもたらす。RNAアンチセンスオリゴヌクレオチドのセポファルセンは、CEP290遺伝子のc.2991+1655A>Gバリアントを標的としており、LCA10の治療を目的として開発された。今回の非盲検第1b/2相試験(NCT03140969)は、12か月間にわたる多施設複数回投与用量漸増試験であり、6人の成人患者と5人の小児患者が、視力の低下した方の眼に4回以下の硝子体内セポファルセン投与を受けた。主要評価項目は、セポファルセンの安全性と耐容性の、眼の有害事象(AE)の頻度と重症度による評価である。副次評価項目は、薬物動態と有効性の、機能的転帰の変化による評価である。セポファルセンは、6人の患者には160 µg/80 µg(負荷用量/維持用量)で、5人の患者には320 µg/160 µgで投与された。患者11人のうち10人(90.9%)が投与した側の眼にAEを発症した(160 µg/80 µg投与では6人中5人、320 µg/160 µg投与では5人中5人)のに対し、投与していない側の眼にAEを発症したのは、患者11人のうち1人(9.1%)で、ほとんどのAEは軽症で用量依存的であった。8人の患者が白内障を発症し、そのうち6人(75.0%)は重篤で(160 µg/80 µg投与では3人中2人、320 µg/160 µg投与では5人中4人)、水晶体の置換が必要となった。160 µg/80 µg群がよりよいベネフィット・リスクプロファイルを示したため、より高い量の投与は中止、もしくは開始されなかった。視力と網膜感度については、統計的に有意な改善が報告された(事後解析)。この試験で報告された管理可能な安全性プロファイルと改善は、セポファルセン開発の継続を裏付けるものだ。

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