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COVID-19:COVID-19はどのようにメンタルヘルスを変形したか ─ 感染からパンデミックの影響まで

Nature Medicine 28, 10 doi: 10.1038/s41591-022-02028-2

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、間接的には破壊的な社会的変化を介して、直接的にはSARS-CoV-2ウイルス感染後の精神神経医学的後遺症を介して、世界中でメンタルヘルスを脅かしている。自己報告によるメンタルヘルス問題の増加は小さいが、これは集団レベルでの精神疾患や自傷行為あるいは自殺率の客観的に計測可能な増加に(これまでのところ)転化されていない。このことは、効果的な回復力と適応を示唆しているのかもしれないが、サブグループ間のかなりの不均一性やタイムラグの影響が存在している可能性もある。COVID-19自体に関しては、感染から数か月後であっても、急性および急性期後の神経精神医学的後遺症が見られることが明らかになっており、疲労感、認知障害、不安、抑うつ症状の有病率が高い。COVID-19が長期にわたって持続的にメンタルヘルスをどのように変形していくのかを理解するためには、(神経)生物学的、個人的、また社会的レベルでのきめの細かい、よく管理された経時的データが引き続き不可欠である。将来起こるであろうパンデミックでは、リスクに直面した人々を見つけ出して守り、長期的なレジリエンスを高めるために、政策立案者や臨床医は当初からメンタルヘルスを優先すべきである。

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