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がん治療:腸微生物相のシグネチャーはCTLA-4とPD-1の併用阻害への毒性と関連する

Nature Medicine 27, 8 doi: 10.1038/s41591-021-01406-6

CTLA-4とPD-1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤の併用(CICB)による治療は、さまざまなタイプの腫瘍で臨床効果と関連しているが、免疫に関連した有害事象の発生率も高い。そのため、CICBに対する応答と毒性のバイオマーカーおよび機構について解明する必要がある。我々はこの問題に取り組むために、77人の進行期悪性黒色腫患者(グレード3以上の免疫関連有害事象の割合が49%と高い)の血液、腫瘍、腸マイクロバイオームのプロファイリングと、前臨床モデルでの研究を並行して行った。CICBへの応答の腫瘍関連免疫バイオマーカーとゲノムのバイオマーカーは、ICB単剤療法で特定されたものと類似しており、CICBによる毒性は、もっと多様な末梢T細胞レパートリーと関連していた。腸微生物相のプロファイリングからは、毒性の見られた患者でのBacteroides intestinalis存在量の有意な上昇と、大腸炎患者の検体や前臨床モデルの粘膜IL-1βの発現上昇が明らかになった。以上より、これらのデータは、CICBに対する毒性を標的とする治療に対する新たな見方を示している。

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