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アフリカはCOVIDワクチン反対派と闘い続ける

Nature Medicine 27, 7 doi: 10.1038/s41591-021-01426-2

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンに関する誤った情報はヨーロッパや米国から広まることが多い。そしてアフリカは、こうした情報が形を変えながら増殖し、拡散していくのに格好の場所となっていて、これが今、地域の保健衛生指導者にとっての大変な難問となっている。アフリカでは、ワクチン忌避はCOVID-19の流行以前から広まっていて、ワクチンに懐疑的なヘルスケアワーカーがワクチンに対する懸念を一般に説いていることは、すでに2015年に欧州疾病予防管理センターが報告している。複数の国で医療関係スタッフの最大で40%がワクチン接種に疑問を呈していることは、HIV関連の医療機関でも問題になっていた。ワクチン接種を受けるか受けないかは個人の決定する問題だが、ワクチン忌避は集団免疫にとっては大問題となる。エボラ、HIV、マラリアや麻疹などの流行を経験しているアフリカで、ルワンダやガーナは以前の経験に基づいて感染やワクチンに関して素早い対応を示した。しかし、ポリオが世界で最後まで残ったエチオピアや、エボラ流行が最も多く見られたコンゴ民主共和国では、今回もワクチン忌避の大きな動きが接種を阻んでいる。COVID-19ワクチンで副作用が懸念されていることは確かだが、医療政策担当者があからさまなデマを否定し、正確な情報を発信し、人々の信頼を得なければ、接種は進まない。同じような状況は、これからも新しいワクチンキャンペーンに伴って浮上するだろう。ワクチン忌避との今回の闘いにアフリカが勝つことができれば、数百万の生命が救われることになる。アフリカは、国ごとに異なる事情を考慮しながら、ワクチン忌避に打ち勝つ最も効果的な方法を早急に探さなければいけない。

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