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クローン性造血:造血系細胞のモザイク状染色体変化はさまざまなタイプの感染のリスクを高める

Nature Medicine 27, 6 doi: 10.1038/s41591-021-01371-0

年齢は感染症の主要なリスク要因だが、年齢と感染症リスクを結び付ける機構は完全に理解されているわけではない。加齢に伴うモザイク状染色体変化(mCA)は、血液由来DNAの遺伝子型判定実験から検出され、体細胞性の構造変異で、クローン性造血の指標であり、白血球の細胞数異常、造血器腫瘍、死亡率に関連している。本論文では、mCAが存在するとさまざまなタイプの感染症にかかりやすくなることを示す。DNA採取時に血液腫瘍が見られなかった76万8762人(5つのバイオバンクにわたる)についてmCAを解析した。常染色体mCAの割合の増加は、さまざまな偶発的感染症の発症と関連していた[ハザード比(HR)1.25;9%%信頼区間(CI) = 1.15~1.36、P = 1.8 × 10−7]。その中には、敗血症(HR 2.68、95% CI = 2.25~3.19、P = 3.1 × 10−28)、肺炎(HR 1.76、95% CI = 1.53~2.03、P = 2.3 × 10−15)、消化器系感染(HR 1.51、95% CI = 1.32~1.73、P = 2.2 × 10−9)や泌尿生殖器感染(HR 1.25、95% CI = 1.11~1.41、P = 3.7 × 10−4)が含まれる。mCAの割合増加のゲノムワイド関連解析により63の座位が見つかり、これらは免疫細胞の転写調節部位に集中的に存在していた。これらの結果は、mCAが免疫能低下のマーカーであり、感染のしやすさを高めることを示唆している。

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