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COVID-19:世界保健機関アフリカ地域の国々でのCOVID-19エピデミックの予測因子

Nature Medicine 27, 11 doi: 10.1038/s41591-021-01491-7

世界保健機関(WHO)アフリカ地域の国々は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広い範囲にわたるエピデミックを経験している。本研究は、WHOアフリカ地域諸国でパンデミック第一波と第二波の期間に最初のCOVID-19感染例が出現したタイミングに対する予測因子と1人当たりの死亡率を明らかにし、また医療制度の準備と政府のパンデミック(世界的大流行)対応の関連を調べる目的で行われた。国ベースでの地域規模の観察研究を使って、最初の感染例は、都市人口が多く、国際的な接続性が高く、COVID-19検査能力の高い国でより早期に検出され、島国では遅れて検出されたことが分かった。第一波の高い1人当たり死亡率に対する予測因子には、都市人口の多さ、パンデミック以前の国際的接続性の高さ、HIV陽性率の高さが含まれていた。より適切な準備があり、より回復力の高い医療制度を有すると評価された国は、COVID-19やそれに対する制限措置、あるいはその両方による悪影響が最も大きく、より厳重な対策の利益は検出が難しかった。第二波の予測因子は第一波と同様であり、第二波の1人当たり死亡率は第一波の死亡率から予測できた。COVID-19パンデミックによって、アフリカでの感染症に対する予測不能な脆弱性が明確になり、これらは将来のパンデミックに対する準備計画で考慮されるべきであろう。

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