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COVID-19:中国万州区でのSARS-CoV-2伝播の有効な規制

Nature Medicine 27, 1 doi: 10.1038/s41591-020-01178-5

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)封じ込めのために中国万州区で実施された規制措置の有効性が評価された。万州区でのCOVID-19アウトブレイク(集団発生)全体にわたって、COVID-19と確定された183の症例と、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)伝播の感染世代数5まで(G1~G5)の濃厚接触者の疫学的なデータが解析され、症例のおよそ67.2%が症候性で、32.8%が無症候性だった。無症候性感染者および発症前感染者からの伝播は、記録された全伝播数の75.9%を占めた。基本再生産数は、G1からG2への伝播では1.64(95%信頼区間:1.16~2.40)で、それより後の世代では、厳しい規制措置の実施に伴って0.31~0.39まで低下した。感染者の感染後5日以内の接触、頻回の接触、8時間以上の接触時間は、かなり高い感染リスクと関連付けられた。万州区でのCOVID-19の広がりは、ソーシャルディスタンシング、広範囲にわたる接触者追跡、集団検査の施行、濃厚接触者の厳重な隔離によって伝播の連鎖を断つことで効果的に抑制された。

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