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感染症:熱帯熱マラリア原虫のcircumsporozoiteタンパク質が持つ反復モチーフに対する防御性ヒト抗体の産出

Nature Medicine 26, 7 doi: 10.1038/s41591-020-0881-9

ヒトに感染するマラリア寄生虫である熱帯熱マラリア原虫のPfCSP(Plasmodium falciparum circumsporozoite protein)は、動物モデルで示されているように、感染や発病を防ぐ抗体の主要な標的である。しかし、PfCSPを用いたワクチンRTS,Sは効果が限られているため、最も強力なヒトPfCSP抗体の生成を促進する機序の解明を深め、その標的となるエピトープを特定することが求められている。我々は、スポロゾイトによる免疫を行い、それによって誘導された200種のヒトモノクローナルPfCSP抗体の特性を調べることにより、最も強力な抗体は保存された(N/D)PNANPN(V/A)コアの周辺に結合することを明らかにした。抗体がコアに対して示す高い親和性は、マウスの寄生虫血症からの防御と相関し、NANPモチーフの認識を中心にして生じる。これらのデータは、コアエピトープに対して高親和性の抗体応答を誘導する次世代PfCSPワクチンの合理的な設計が、防御性の液性免疫応答の誘導を促進する可能性を示唆している。

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