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アルツハイマー病:可溶性リン酸化タウのシグネチャーはタウ、アミロイド、優性遺伝性アルツハイマー病の病期の変化と結び付いている

Nature Medicine 26, 3 doi: 10.1038/s41591-020-0781-z

タウに基づいてアルツハイマー病の治療法を開発するためには、疾患に関連したタウの変化のタイミングを知る必要がある。我々は、優性(顕性)遺伝性アルツハイマー病の40年間にわたる進行を通して、脳脊髄液マーカー中のタウタンパク質の複数部位でのリン酸化状態を定量化した。その結果、ステージごとのリン酸化タウのパターンが見つかり、疾患進行のさまざまな時期に部位特異的なリン酸化の変化が起こり、異なる経時的軌跡をたどることが明らかになった。タウのリン酸化状態のこのような変化は、疾患の構造的、代謝的、神経変性的および臨床的マーカーと独特の関連があり、一部(p-tau217およびp-tau181)は、凝集性タウ病変形成の20年前という早い時期に、凝集体アミロイドβの初期の増加と同時期に始まる。その他(p-tau205およびt-tau)は、症状発現により近い時期に、脳萎縮や代謝低下と共に増加する。これらの結果は、タウ、アミロイドβおよび神経変性を結び付ける経路についての知見をもたらし、タウに基づく治療法の臨床試験を促進するだろう。

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