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高血圧:集団規模での血圧と高血圧発病率に対する食塩代替物の影響

Nature Medicine 26, 3 doi: 10.1038/s41591-020-0754-2

通常の食塩をカリウム含有量の高い代替塩で置き換えると、管理状況下で、主に高血圧の患者で血圧が低下する。我々は、段階的ウェッジクラスター無作為化試験(NCT01960972)で、この戦略を集団規模で実施した結果を報告する。登録世帯で通常使われている食塩を回収し、75% NaClと25% KClの組み合わせである代替物に無料で交換した。試験を行ったペルーのトゥンベス県の6つの村では、全部で2376人の参加者が登録された。十分に調整した治療企図解析によって、収縮期血圧で1.29 mmHg〔95%信頼区間(95% CI)(−2.17, −0.41))、拡張期血圧で0.76 mmHg(95%CI(−1.39, −0.13)〕の平均値低下が示された。ベースラインが高血圧ではない被験者間では、時間とクラスターで調整したモデルでの代替塩の使用は、対照群と比べた場合、高血圧発病リスクの51%の低下〔95% CI(29%, 66%)〕と関連づけられた。24時間蓄尿検査では、ナトリウムレベルの違いを示す証拠はなかったが〔平均差0.01; 95% CI(0.25, −0.23)〕、カリウムレベルは研究終了時の方がベースライン値より高かった〔平均差0.63;95% CI(0.78, 0.47)〕。我々の結果は、血圧を低下させ高血圧発病率を低下させるための集団規模での現実的な食塩置換戦略の実行を支持するものである。

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