Perspective

マイクロバイオーム:ヒトマイクロバイオーム研究の枠組みとしての群集生態学

Nature Medicine 25, 6 doi: 10.1038/s41591-019-0464-9

ヒトマイクロバイオーム研究は、ヒト体内のさまざまな生息場所に存在する多様な微生物群集とヒトとが密接な共生関係にあることや、ヒトの健康維持にこのような微生物が必要であることを明らかにした。ヒトの個人間、また時空間的勾配中には微生物の不均一性が見られるため、ヒトマイクロバイオームを解析し、この分野の可能性を十分に理解するには、多次元データセット、複数の理論や統計的手段の統合が必要となる。本総説では、ヒトマイクロバイオームを詳しく調べ、解釈するための枠組みとしての群集生態学の有用性について考察する。

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