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糖尿病:糖尿病での循環血中炎症性タンパク質のシグネチャーと末期腎疾患の発症

Nature Medicine 25, 5 doi: 10.1038/s41591-019-0415-5

慢性炎症は、糖尿病での末期腎疾患の発症に関与していると考えられているが、循環血中炎症性タンパク質のどれがこのリスクに関わっているかについてはまだ明らかでない。これについて調べるために、我々は1型および2型糖尿病患者の3つの独立したコホート由来の被検者で194の血中炎症性タンパク質を調べた。各コホートで、腎疾患リスクの極めて強力なシグネチャー(kidney risk inflammatory signature;KRIS)が明らかになった。これは腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーのメンバーを多数含む17のタンパク質からなり、末期腎疾患の10年リスクと関連していた。これらのタンパク質は全てが全身性に産生されるもので、腎臓以外から供給されていた。我々の前向き研究の結果によって、KRISタンパク質は1型および2型糖尿病の両方での末期腎疾患発症の基盤である炎症過程に関わっていることを示す強い証拠が提示された。これらのタンパク質は新たな治療標的となる可能性があり、末期腎疾患のリスクのある患者を突き止める新しい予後検査や、糖尿病性腎疾患の治療応答を評価するバイオマーカーとして使えるだろう。

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