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ワクチン:エボラウイルスワクチンrVSV-ZEBOVに対するポリクローナルで収束性のある抗体反応

Nature Medicine 25, 10 doi: 10.1038/s41591-019-0602-4

rVSV-ZEBOV(recombinant vesicular stomatitis virus-Zaire Ebola virus)は、最も進歩したエボラウイルスワクチン候補であり、コンゴ民主共和国(DRC)でのエボラウイルス病(EVD)の大規模流行に対処するために現在使用されている。本論文では、rVSV-ZEBOVワクチン接種の第1相臨床試験に登録されたヒトボランティアの一部に対して包括的な単一B細胞解析と電子顕微鏡による構造解析を行い、体液性免疫応答について調べた。対象となった4名のワクチン被接種者は、ポリクローナルだが、共通する配列特性を持ち、再現性と収束性が見られるB細胞応答を示した。EBOVを標的とする抗体は、他のエボラウイルス種と交叉反応を示したが、詳細なエピトープマッピングによって、EVD生存者から単離した抗体と重複する標的エピトープが明らかになった。さらに、全てのワクチン被接種者で非常に強力なEBOV中和抗体が検出され、その活性は臨床試験で現在使用されているモノクローナル抗体に匹敵するか、それよりも優れていることが分かった。これらには、全被接種者で見つかったIGHV3-15/IGLV1-40免疫グロブリン遺伝子セグメントを組み合わせた抗体が含まれていた。我々の結果は、現在および将来のワクチン接種戦略の評価、方向付けを行い、新たなEVD治療を開発する機会を提供するものである。

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