Letter

てんかん:焦点性てんかんに対する生化学的な自己調節性遺伝子治療

Nature Medicine 24, 9 doi: 10.1038/s41591-018-0103-x

新しい抗てんかん薬の導入数は過去20年間に10を超えているにもかかわらず、てんかんを発症した患者の約1/3は、単剤療法あるいは多剤療法を受けている状態にあっても発作を起こし続けている。ウイルスベクターを使う遺伝子移入は、発作発生の機構解明を基盤として、てんかん原性焦点の特定のニューロン集団を標的とし得る合理的治療法の設計につながる可能性がある。このような戦略のいくつかでは、多様な動物モデルで有望な結果が得られているが、臨床への適用は認知機能、記憶機能、感覚機能あるいは運動機能の基盤となる回路に影響を及ぼす可能性があることで制限されている。本論文では、自己調節性抗てんかん遺伝子治療について報告する。この治療法は、細胞外グルタミン酸濃度の上昇に応答して起こるニューロン抑制に依存するもので、焦点性てんかんの齧歯類モデルで有効であり、認容性が良好なことが臨床への応用を妨げる障壁を低くしている。

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