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生理サイクル予測アプリのデータをリプロダクティブ・ヘルス研究につなぐ

Nature Medicine 24, 8 doi: 10.1038/s41591-018-0149-9

ここ5年ほどの間に、スマートフォンで女性の生理周期を予測・管理するアプリケーションが続々と登場している。このような生理予測アプリは最近、当初の目的にとどまらず、ユーザーの承認の下に匿名データの共有や解析にも使われるようになり、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)分野のデータ収集や研究の進展に役立っている。こうしたアプリの多くが研究者との連携を開始したことで、例えば、研究が進んでいない子宮内膜症に関する調査プロジェクトでは症状の重さと関連する遺伝的マーカーの探索が始まり、月経周期と健康状態のつながりを探る研究も立ち上げられた。タブーや誤った情報が横行してきたリプロダクティブ・ヘルスの分野にやっと光が差し込みだしたのかもしれない。

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