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インターロイキン35はB細胞を誘導する

Nature Medicine 20, 6 doi: 10.1038/nm.3594

制御性B細胞は、サイトカインであるインターロイキン10(IL-10)の分泌により免疫抑制の役割を果たしている。B細胞由来のIL-35が制御性B細胞の機能の誘導因子であり、またメディエーターでもあることが、2つの研究によって明らかになった。IL-35は自己免疫のマウスモデルで炎症を止めたが、マウスのB細胞にIL-35が存在しないと、ネズミチフス菌(Salmonella enterica serovar Typhimurium)への感染後の生存率が上昇した。従って、IL-35はヒトの自己免疫疾患や感染症の治療標的となる可能性がある。

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