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エイズ:HLA-DRB1拘束性CD4+ T細胞応答とHIVの免疫制御との関連

Nature Medicine 19, 7 doi: 10.1038/nm.3229

HLAクラスII拘束性CD4+ T細胞応答のHIV免疫制御への寄与についてはあまり明らかになっていない。今回我々は、機能分析で今まで調べられていなかったペプチド-DRB1拘束性を明らかにし、HIVコントローラー(HIV複製が低レベルに維持されている)とHIVプログレッサー(治療しないと症状が出る)の大規模コホートで、HIVウイルス血症に対するHLA-DRB1対立遺伝子の宿主への遺伝的影響を解析した。HLA-DRB1対立遺伝子のHIVウイルス血症に対する影響には明らかな階層性が見いだされ、HLA-DRB1∗15:02が低ウイルス血症と、HLA-DRB1∗03:01は高ウイルス血症とそれぞれ有意に関連していた。とくに、低ウイルス血症と関連するHLA-DRB1変異体のサブグループは、高ウイルス血症と関連するHLA-DRB1変異体に比べると、機能的アビディティーがより低い、広範囲にわたるペプチドを無差別的に提示する能力を示したことは注目すべきである。我々の結果は、HLA-DRB1変異体の発現が、HIV複製の制御にかなりの影響を持つことを体系的に実証しており、この影響は、HIVのGagおよびNefに対するCD4+ T細胞応答のタンパク質特異性によって主に媒介されるらしい。

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