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BCGより優れた結核ワクチンを作るのは難しい?

Nature Medicine 19, 4 doi: 10.1038/nm.3153

BCG(カルメット・ゲラン桿菌)ワクチンの存在にもかかわらず、結核はいまだに世界の重要な保健問題であり続けている。BCGに関する問題の1つは、幼児の播種性結核に対しては予防効果が高いが、肺結核に対する予防効果が一定しないことである。そのため、BCGの上を行く新しい結核ワクチンの探索が現在進められている。そうした候補の1つであるMVA85Aは、免疫優性の結核菌タンパク質を発現するように改変されたワクシニアアンカラウイルスから作られている。最近、MVA85Aについて南アフリカでBCGを接種済みの幼児を対象とした第2b相臨床試験が行われた。この試験の主な目的はワクチンの安全性の評価だったが、MVA85Aの結核に対する有効性は17.3%にとどまり、結核菌感染に対する防御効果を示す証拠も得られなかった。この臨床試験でMVA85Aの作用について何がわかったのか、また、得られた教訓をどのようにして今後の結核ワクチン臨床試験へ活かすことができるのかについて、専門家に意見を求めた。

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