Review

アレルギー性疾患におけるIgEと
マスト細胞

Nature Medicine 18, 5 doi: 10.1038/nm.2755

免疫グロブリンE(IgE)抗体およびマスト細胞については、アナフィラキシーなどの急性アレルギー反応の病態生理との関連づけが確立しているために、他の状況下での働きを考えることが難しいきらいがある。しかし現在、多くの証拠から、IgEとマスト細胞は共に、喘息などでの慢性アレルギー性炎症に関連する長期的な病態生理学的変化や組織リモデリングの重要な駆動要因でもあると考えられるようになっている。このような働きには、マスト細胞機能のIgEに依存した調節、マスト細胞にはおおむね依存しないIgEの作用、マスト細胞のIgEとは直接関係のない役割などが含まれる可能性がある。本総説では、臨床上は喘息などのアレルギー性疾患として現れる複雑な免疫応答において、IgEとマスト細胞は相互依存的、および非依存的な役割の両方を果たしていると考える結論を裏付ける知見について論じる。

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