Technical Report

画像化法:蛍光レクチンを用いる分子画像化法を使って可能になった、バレット食道で生じた異形成の内視鏡による迅速な同定

Nature Medicine 18, 2 doi: 10.1038/nm.2616

バレット食道は前浸潤状態の一例である。現在の内視鏡による監視法は異形成検出に時間がかかり、検査法として適当ではない。バレット食道で生じたがんの予後は、粘膜がん、もしくは高度異形成の段階で早期発見することで改善される。分子画像化法は、広い視野が得られてリアルタイムで異常を浮かび上がらせることが可能であれば、異形成の検出を大きく改善できると考えられる。本論文では、バレット食道から腺がんへの進行中に細胞表面のグリカンが変化し、これがレクチン結合パターンの特異的変化につながることを明らかにする。我々は、臨床的に使用できる候補レクチンとして、コムギ胚芽凝集素を選んだ。コムギ胚芽凝集素のヒト組織への結合は特異的なことがわかり、高度異形成部位の内視鏡による可視化が成功して、これが特異的結合であることが実証された。こうした異形成は従来の内視鏡では検出不可能だったもので、シグナル対バックグラウンド強度比は5を超えた。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度