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COMMUNITY CORNER 瘢痕化の開始には周皮細胞が重要な役目を
している?

Nature Medicine 17, 9 doi: 10.1038/nm0911-1052

脊髄損傷の後の損傷組織の再生は限られており、通常は瘢痕で塞がれる。この「グリア性瘢痕」の起源については100年以上にわたって活発な議論が続いてきたが、関心のほとんどはグリア細胞の一種のアストロサイトに向けられている。Göritzたちは今回、中枢神経系の瘢痕形成に、血管を取り巻く結合組織細胞である周皮細胞が重要であることを明らかにしている。脊髄損傷のマウスモデルでA型周皮細胞という細胞群を追跡したところ、この周皮細胞の子孫が瘢痕形成に必要なことが見いだされたのだ。この知見は、脊髄損傷の修復法開発に重要な意味をもつと考えられ、また、繊維形成過程の一般的な理解にも関係してくる可能性がある。この研究について専門家4人に意見を求めた。

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